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メモフィヨルドメモ
  フィヨルド(ノルウェー語等:fjord、異称:峡湾、峡江)とは、氷河による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾・入り江のこと。ノルウェー語による通俗語を元とした地理学用語である。湾の入り口から奥まで、湾の幅があまり変わらず、非常に細長い形状の湾を形成する。   リアス式海岸が通常の山地・河谷が沈水して形成されたものであるのに対し、フィヨルドは氷河によって形成されたU字谷が沈水して形成されたものである。そのため、寒帯の地域に多く形成される。また南半球では、南極環流より北の陸地で寒い地域が限られるため、北半球に比べフィヨルドの数は少なく、規模も小さい。 氷河とは、数万年もの時間をかけて数千mも降り積もった雪が融けずに固まり、氷へと変化したものである。この氷が自分自身の重みによって、速くても1年間に数百mというスピードで山の斜面を下り、滑りながら底にある地面を深く鋭く削り取り、深い谷を形作ってゆく。フィヨルドは、氷河時代の終わりごろに氷が融けて海面が上がったために、この深い谷の一部が海に沈むことで形成されていったのである。   湾の特徴は、U字谷と同様になる。前述のように、湾口から湾奥まで湾の幅があまり変わらず、非常に細長い形状になる。さらに、海岸線は湾奥を除いて断崖絶壁となるものが多く、水深も深い。数値を挙げると、ノルウェーの「ソグネ・フィヨルド」などは、長さが200km、水深・両岸の断崖ともに1,000mを越えるものもある。なお、それであっても湾の幅は数km程度である。 ヨーロッパ北部のノルウェー・スウェーデンからなるスカンディナビア半島がフィヨルド地帯として最も有名。特にノルウェー側に当たる西部・北部に多く見られ、「トロンヘイム・フィヨルド」など、その美しい景観から観光名所として有名なものもある。スカンディナビア半島のほかに、大西洋上のグリーンランド、アイスランドにもこのフィヨルド地形が多く見られる。 また南半球では、ニュージーランドの南島や、チリ・アルゼンチン南部(パタゴニア地方)などにあることが知られている。 世界最大のフィヨルドはグリーンランドの「スコルズビ湾」、次いでノルウェーの「ソグネ・フィヨルド」である。  
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